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侮りがたい低山、堂山
堂山(384m)

滋賀県大津市

2007.10.13


大津市の南には、湖南アルプスとか金勝アルプスという食指が動きそうな山群があるが、どれも5時間ほどの行程となり、列車で出かけることが難しい。そんな時、湖南アルプスの入り口に堂山という400mにも満たない山があることを知った。低山ではあるが、巨岩がゴロゴロという、岩山フェチ、いやフリークの私としては行かないわけにはゆかない。今年も売り出された「鉄道記念きっぷ」を利用して出かける。

夏とは違って、薄暗い中を駅に向かうと雨がパラつき不安になる。時間がないのに発券機の故障で切符を買わずに乗り込む。通常の切符ではないので車掌からは買えない。駅では「福知山で買って下さい」などと気楽なことを言っていたが、乗り換えが数分でそれどころではない。車掌の連絡でホームに届けてもらうこととなった。

次に、東海道線は人身事故でダイヤが混乱。おかげでバスの接続が数分の差でアウト。30分待つはめとなる。同じ方向に向かう人に呼びかけてタクシーを使おうと考えたが、6人集まってしまいアウト。そうしている間に時間となった。

狭い石山の道を抜け、初めて瀬田の唐橋を渡る。色も汚くがっかり。川はボートやカヌーが気持ちよさそうに走っている。道はドンドン狭くなり、集落の一番奥で終点となった。

天神川沿いに整備された林道を進む。広葉樹のトンネルで、これが地道であれば申し分ないのだが。栗拾いやハイキングの家族とすれ違う。右手にお堂が見えてくるとその先に、左へ折れる表示ある。幅は約3m、橋はなく飛び石を渡る。石の上でバーベキューをやっている家族にはまいった。

整備された道を登り出すと、直ぐに石組みの堰堤がある。1800年代後半にオランダ人技師が作ったダムらしい。なかなかのものだ。小さな流れに沿って20分ほど登ると、先ほどより大きいダムが出てくる。「鎧ダム」と言い、同じ人物が作ったものだ。地図ではダム湖があるが、実際は土砂で埋まった平地である。水はないが広々として気持はよい。

本来は湖畔であった左手を進むと、ダムに流れ込む小さな流れに向かって登る。笹と1m程の流れを繰り返すと15分ほどで300mのピークにでる。枝の間から堂山のゴツゴツとした山容や、草津市街が見えてくる。ここから少し下るが、風化した花崗岩の砂礫で足下は注意しなければならない。

堂山の山頂方向

見回すと、北東から南西にはこのような尾根や山が並んでいる。播州や六甲を混ぜたような感じで楽しい。でかい岩があると登ってみる。山頂手前に、ほぼ同じ高さのピークがある。ここからコースが少し難しいが、鞍部を巻いて到着する。

山頂は360度の展望。西は音羽山、その向こうに六甲や北摂の山々、右向きに大文字、比叡、権現、蓬莱、打見と登った山が続く。手前には大津市街、琵琶湖、堅田。北は武奈ヶ岳や赤坂山、賤ヶ岳など湖北の山々、東が霞んでいるが、伊吹や霊仙は確認できた。眼下の丘陵地帯には高速道路や龍谷大のキャンパスという眺め。

下山は北へ羽栗集落へ向かう。風化した尾根を下ることになるが、これが手強い。足下が悪い上、道を間違いそうな露出した枝尾根があり間違いそうになる。樹木が低いので蜘蛛の巣も低い。顔面攻撃にもまいった。天神ダムへの分岐があったがそのまま進む。駆け下るように40分弱で麓の神社に到着。顔と眼鏡を洗わせてもらう。

ここは湖南アルプスの入り口にあたり、この奥には少し高い山が点在している。ここにも他のコースがあるようで、地元であれば何度も来てみたい山であった。

             

地図 :瀬田

JR石山駅から帝産バス130・140系統で、アルプス登山口へ。天神川沿いに30分程歩くと、左に折れる表示があり、飛び石を渡って谷を進んでゆく。すぐにオランダ人技術者が作ったという由緒あるダムを2つ越えると土砂で埋まったダム湖に出る。湖畔の奥から左へ入って行くと、小さな流れに沿って堂山の方向へ進んで行く。300mのピークを過ぎたあたりから、岩が露出した尾根が目に入り出す。一度大きく下り、登り返した後にアップダウンを繰り返すと、山頂に出る。

山頂の手前にほぼ同じくらいのピークがあるので要注意。ここから羽栗集落に下るには、風化した尾根を下る。滑りやすい上に枝尾根でコースを間違える可能性がある。自信の無い人は同じ道を帰るのが賢明に思う。また、秋は松茸のために入山規制をしている。

バス停から堂山までは表示もあり、道も整備されているが、風化された岩場は要注意。途中に水場やトイレはない。

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